ヴェルスパ大分 JFL優勝とJ3昇格に向け始動 【大分県】

JFL優勝とJ3昇格を目指すヴェルスパ大分が動き出した。新たな練習拠点となる別府市の実相寺人工芝グラウンドに、3年目の山橋貴史監督以下、全スタッフと19人の選手(体調不良者を除く)が集結。全体ミーティングを終えて、練習を開始した。

山橋監督が「昨年は8位に終わり悔しい思いをした。今年は開幕から上位争いできるように照準を合わせたい」と話したのは、過去2シーズン、スタートダッシュに失敗した苦い思いがあるからだ。1月は体づくりに重きを置きながら、個人戦術とグループ戦術を落とし込み、2月からチーム戦術を注入して、3月12日のリーグ開幕戦に向けてチームを仕上げる計画だ。

始動日からチームの雰囲気はいい

選手の顔ぶれにも変化があった。昨季から12選手が退団し、新たに9選手が加わった。3年前のリーグ優勝に貢献したMF瓜生昂勢、MF金子雄祐の復帰組に、JFLで実績のあるDF石上輝など実力者が目を引く。瓜生は「チームを離れている時も、強化部は僕のプレーを見てくれていた。新たな挑戦として、このチームがJ3に上がった時にどんな『絵』が見られるか、それを見たくなった」と独特の言い回しで移籍の経緯を語り、「今季の目標は個人の数字より優勝。優勝するために自分ができる役割を果たしたい」と昇格への強い思いを示した。

主力のほとんどがチーム在籍3年目以上。チームの立ち上がりの動きとしてはスムーズだ。選手の動きに目を光らせていた山橋監督はこう話している。「昨年は失点が多かったが、修正できるし心配はない。攻撃は、個人の力でバリエーションを増やせる選手が入った。ベースは今までと変わらないが、対戦相手によって戦い方のバリエーションを増やしたい」

例年以上のハイペースでチームづくりは進む。JFL優勝とJ3昇格を勝ち取るための準備が、スケジュールに沿って着々と進んでいく。

3年ぶりの復帰となった瓜生昂勢

(柚野真也)

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