福井県内の高校生が福井の方言辞典をつくるプロジェクトの第8回ミーティングが1月21日、福井市のアオッサで開かれた。普段は使わない方言をアニメのレアキャラを集めた「図鑑」のように紹介したり、方言満載の「学園小説」を創作したりと、生徒たちがアイデアを出し合い編集作業を進めている。
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2024年春の北陸新幹線県内開業に向けた福井県などの事業「福井の方言愛着ましましプロジェクト」の一環。県内全域の高校生24人が参加している。
この日は、生徒たちが見つけてきた方言から図鑑に掲載する“一押し”をピックアップする作業などを進めた。「だんね(構わない)」、「ちゃまる(捕まる)」などの方言が挙がり、田中千愛さん(2年)は「祖父母らが使う言葉に注目してみると、新しい発見があって面白い」と話していた。
小説担当の巌千明希さん(2年)は、東京から福井に転校してきた高校生を主人公にした短編を執筆中。「登場人物に各地の方言を生き生きと話させるのは大変だけど、とても楽しい」と張り切っている。
今年3月の辞典のお披露目を目指し、図鑑、小説に添えるイラストの制作も急ピッチで進めている。