福井県勝山市の道の駅でデジタルアート体験 2月の「恐竜動物園」控えプレイベント

スマホを用いたデジタルアートの世界を楽しむ家族連れ=1月14日、福井県勝山市の道の駅「恐竜渓谷かつやま」

 拡張現実(AR)などの技術を用いたデジタルアートの体験イベントが1月14日、福井県勝山市の道の駅「恐竜渓谷かつやま」で始まった。15日まで。来場者はスマホをかざすと、画面上にさまざまなイラストが登場する様子などを楽しんでいた。

 同市と福井市のアーティストら有志でつくる実行委員会が企画。クラウドファンディングサービス「ミラカナ」を活用した「デジタル恐竜動物園」を同駅で2月に開催予定。今回はそのプレイベントと位置付け、魅力の一端を体感してもらった。

 ARなどの体験コーナーは無料で、訪れた家族連れはスマホの画面上に現れた楽しげなイラストに「面白い」と喜びながら、記念の動画を撮影。壁に描かれた恐竜イラストが画面上に飛び出してくる仕掛けなども体験していた。

 このほか、タブレット端末を使った恐竜キャラの塗り絵などができる有料コーナーもあった。

 実行委メンバーで勝山市の現代美術作家、GEN(ゲン)さんは「勝山には美術館がない中、こうしてアートが楽しめるのはいいこと。プレイベントはもちろん、2月の本番ではパフォーマンスも行うので、いろんなアートに触れてもらいたい」と話していた。

 ミラカナは福井新聞社などによるサービスで、実行委は1月31日まで支援を募っている。

 【ミラカナ】福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でさまざまなプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして2018年に福井新聞社、福井銀行、レディーフォーが連携して始まった。21年に福邦銀行、23年にマクアケが事業に参画した。累計支援額は1億6千万円、プロジェクトの達成率は93%(2022年12月末時点)。

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