側溝の中で横たわる女性…行方不明者の捜索、発見に貢献 岸川さんに感謝状 対馬南署

村山署長(右)から感謝状を受け取る岸川さん=対馬南署

 対馬南署は24日、行方不明事案の解決に貢献したとして、長崎県対馬市消防団に所属する同市厳原町豆酘瀬の自営業、岸川和寿さん(41)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、昨年12月27日、80代女性が市内で行方不明になった。家族から届け出があり、岸川さんら消防団員や署員らが捜索を開始。翌日以降も捜索を続け、29日午後2時過ぎに岸川さんらは側溝の中で横たわっている女性を発見した。
 岸川さんが声をかけると女性から反応があり、他の団員と協力して引き上げて救助した。女性は脚などにけがを負っていたが、命に別条はなかった。
 同署で岸川さんに感謝状を贈った村山隆信署長は「見つかっていなければ、女性は危険な状態だった。本当にありがたい」と感謝した。岸川さんは「女性がとにかく、生きていてほっとした。消防団員として行方不明者を見つけることができ、よかった」と話した。


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