長崎日大、海星に“春の便り” 甲子園出場 長崎県勢は4年連続

 九州地区は長崎日大と海星を含めて順当に4校が選ばれた。長崎勢は史上初の甲子園ダブル出場となり、連続出場記録も2020年(コロナ禍で大会中止)の創成館、21年の大崎、22年の長崎日大、そして今回の2校と4年に更新。ここ10大会中7大会選出も九州トップで、混戦の県大会を勝ち上がったチームが今年もしっかり切符をつかんだ。
 昨秋の県王者の長崎日大は、九州大会で文徳(熊本)を4-3、日本ウェルネス(沖縄)を11-4で退け、準決勝も大分商に4-1で快勝。決勝は沖縄尚学に5-8で逆転負けしたが、投手陣は西尾と廣田の両右腕を軸に安定感があり、攻撃陣も豊田や松本、平尾ら好打者がけん引して切れ目がなかった。県大会から全体的に冷静な試合運びができていた。
 県2位で九州大会に臨んだ海星は、東海大熊本星翔に4-3、西日本短大付(福岡)に3-2と各県優勝校を1点差で連破して4強入り。吉田翔と髙野の左右二枚看板が力投し、バックも粘り強かった。準決勝は沖縄尚学に6-7で屈したものの、内容は逆転サヨナラ負けと紙一重。打線は昨夏の甲子園組の田川、平尾、峯のほか、田中ら1年生も存在感を示した。
 両校とも生命線は投手を中心とした堅守。まずは守りで崩れずにリズムをつくり、冬の間にパワーアップしたスイング力を発揮できるかが、全国上位進出へのカギになりそうだ。


© 株式会社長崎新聞社