男子・瓊浦、女子・長崎西が“王座奪回” 県高校新人大会 バスケット

写真左から【バスケットボール女子決勝、鎮西学院―長崎西】第3クオーター2分、長崎西のフォワード清水がシュートを決めて39点目。【バスケットボール男子決勝、瓊浦―佐世保工】第2クオーター3分、瓊浦のガード松尾がドライブを仕掛ける=長崎市、県立総合体育館

◎攻守バランスよく 瓊浦23年ぶり

 バスケットボール男子は瓊浦が23年ぶりに王座を奪回。昨春、入学した身長195センチの留学生センター・イケチュクを軸に、攻守のバランスが取れたチームが決勝で35点差をつけて快勝した。埴生監督は「相手をしっかり守りきって得点につなげることができた」と振り返った。
 主将の松尾と森山のガード陣が存在感を示した。小ケ倉中出身の2人は、それぞれの持ち味を発揮。松尾がイケチュクのゴール下だけに頼らないゲームメークをすれば、森山は「中学時代から磨いてきた」という3点シュートを10本成功させてチームを勢いづけた。
 松尾と森山以外の先発メンバーは1年生。さらに上を目指すためには、ベンチメンバーも含めて一人一人の成長が不可欠となる。松尾は「2番手、3番手の5人の組み合わせをもっと強化していく。県大会の優勝を続けて全国出場したい」と意気込んでいた。(則行優志)

◎やるべきこと徹底 長崎西7年ぶり

 バスケットボール女子は長崎西が7年ぶりに王座を奪回した。昨年末の全国高校選手権(ウインターカップ)に出場後、新チームが始動してからまだ1カ月足らず。田中監督は「短い時間の中で不安もあったと思うが、一人一人がやるべきことを徹底してくれた」と選手たちをたたえた。
 ウインターカップ後、新チームはそのまま関東に残って大学生や実業団と練習試合を継続。全国で勝つために必要なフィジカルを肌で感じると同時に、日々の練習への意欲をワンランク上げるきっかけにもなった。迎えたこの日の決勝は、清水、江藤らフォワード陣を中心にルーズボールの積極性で鎮西学院を上回り、危なげなく勝ちきった。
 今後の約1カ月間は走り込みや筋力トレーニングを徹底して足腰の強化に励む予定。主将の清水は「全力で取り組んでいく。先輩たちが与えてくれた経験をつないで、全国ベスト4を目指す」と意欲的だった。


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