ラグビー15人制 長崎北陽台と長崎南山 決勝へ

前半19分、長崎北陽台のロック田﨑凛が右中間にトライ(写真左)、前半14分、左中間にトライを決める長崎南山のプロップ谷口

 県高校新人大会は21日、県内各地で4競技が行われ、ラグビーの15人制は長崎北陽台と長崎南山が決勝に進んだ。両校は全国高校選抜大会の代表権(6枠)を懸けた全九州高校新人大会(2月11~14日・沖縄)の出場権を得た。10人制は佐世保北・佐世保実が優勝。10人制の上位3チームは九州高校大会(3月18、19日・福岡)に出場する。
 長崎北陽台は長崎北を50-7で下した。前半3分にバックスのサインプレーからCTB新垣が先制トライ(ゴール)を決めると、その後も接点で優位に立ち、前後半計8トライ(5ゴール)を奪った。長崎南山は島原工に87-5で快勝。フランカー長渕、プロップ谷口、本山らFW陣が前に出ながら攻め続け、計13トライ(11ゴール)を積み重ねた。
 サッカーは男女の1回戦が行われ、男子は長崎西、島原商などが初戦を突破。女子は海星が決勝進出を決めた。
 バレーボールは男子が1回戦、女子は2回戦まで実施。男子は上五島、上対馬などが2回戦へ、女子は清峰、鎮西学院などが3回戦へ勝ち上がった。
 バスケットボールは男女それぞれ2回戦まで行われ、男子は海星、長崎北陽台、女子は島原商、向陽などが3回戦へ駒を進めた。
 22日も各地で4競技を実施する。

◎長崎北陽台 花園組がチームけん引

 今冬の全国高校大会(花園)8強の長崎北陽台が、長崎北の挑戦を50-7で退けた。主将、副将の2人を故障で欠き、スタメンに1年生が10人という状態ながら、持ち味の接点の強さを生かして8トライを奪った。品川監督は「若いチームだが、しっかり足元を見詰めながらやれていた」と一定評価した。
 花園でスタメン出場していたナンバー8下田、ロック田﨑凛、SH山根、CTB新垣らがチームをけん引した。その花園組に負けじと、一人一人がボールを持ったら前に出る、タックルしたら立ち上がって走る、という基本を徹底。FW第1列のセットプレーの安定感、FWからコンバートされたばかりのCTB中田の突破力も勝因だった。
 ゲームキャプテンを務めたロック森下は「主将、副将がいないけれど、みんなで盛り上げることができていた。次もFWで前に出て勝ちたい」と総力戦での勝利を誓っていた。

◎長崎南山 ボール動かし13トライ

 島原工から計13トライを奪った長崎南山。久保田監督は「ボールを動かし続けるラグビーを、SH山下蓮を中心に表現してくれた。これまでは一発でトライを取りに行こうとしていたが、フェーズを重ねて取るという意識があった」と手応えを口にした。
 試合開始早々にモールを押し込んで先制すると、前半だけで47-0と大差をつけた。後半もプロップ谷口のノーホイッスルトライを皮切りに、WTB山下悠、土橋らが次々にトライ。フランカー長渕、プロップ本山らFWが前に出て相手ディフェンスを集め、空いたスペースをスピードのあるバックスが走り続けた。
 今季の長崎南山は主将3人制を採用している。ゲームキャプテンを任されている山下蓮は「きょうはミスが少なかったのが良かったが、次は簡単にトライを取れる試合じゃない。激しいコンタクトをやっていきたい」と意気込んでいた。


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