小長井の魅力発信! ポータルサイト「こなガイド」 住民ら作成、観光やグルメなど紹介

スクリーンにサイトの画面を映し、大久保市長(手前右)に完成を報告する関係者=諫早市役所

 諫早市小長井町の住民や出身者でつくる有志グループ「こながい町おこし隊」が、古里の地域情報を発信するポータルサイト「こなガイド」を作成した。「フルーツバス停」や観光スポット、歴史、グルメ、特産品など小長井の魅力を動画やマップを交えて紹介しており、関係者は「多くの人に小長井のことを知ってもらい、訪れてみたいと思ってもらえるきっかけになればうれしい」としている。
 同隊は古里の活性化を目的に昨年5月結成した。漁業者や会社員ら30、40代の男女8人が活動している。ポータルサイトはその一環で、「住む人も来る人も楽しい町」をテーマに、隊員のウェブデザイナー、西崎豊さん(40)が中心になって昨年秋から作成に取り組んだ。サイト名には「小長井にかかわる全ての人の道しるべ、案内役になってほしい」との願いが込められている。
 時間帯や季節によって異なるさまざまな表情を収めた「フルーツバス停写真館」、大人から子どもまで楽しめる体験施設や店舗、小長井ならではの景観、文化を堪能できるスポットを紹介した「ガイドまっぷ」、「グルメ・お土産」、商品やそれにかかわる人の思いを伝えるオンライン商店街「ほんなこ~てよかもん市」などのコンテンツで構成。地元の子どもたちがデザインした「フルーツバス停スタンプ」もダウンロードできる。
 人口減が続く小長井は一昨年施行の新法で過疎地域に指定され、定住・交流人口の拡大が課題。20日、市役所で大久保潔重市長にサイト完成を報告した漁業の植木勇次隊長(40)は取材に「小長井にはおいしいものがたくさんある。住民も温かい。楽しみながら活動している私たちの姿が町内や全国に伝わり、『小長井って面白そう』『旅行してみたい』と思ってもらえたら」と話した。

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