韓国の昨年自動車輸出額が7兆円で過去最高に 日本は? 

昨年、韓国の自動車輸出額が史上初めて500億ドルを突破し、年間基準で歴代最高実績を記録した。

(参考記事:韓国紙「現代自動車が販売台数世界3位に…ルノー・日産・三菱連合抜く」「1位はトヨタ」

韓国産業省(産業通商資源部)の発表(30日)によると、韓国の昨年の自動車輸出額は前年同期比16.4%増の541億ドル(約7兆円)だった。過去最高値だった2014年の484億ドル(約6.3兆円=現在レート)を上回った。 自動車輸出額の増加の背景には単価が高いクリーン車の輸出が増加した影響が大きかった。

輸出台数は前年同期比13.3%増の231万2000台と集計された。車種別に見ると、現代自動車のアバンテ、起亜自動車のスポーテージやニーロなど新型ボリュームモデルや電気自動車を中心に輸出量が増加した。 他にも、トレイルブレイザー(韓国GM)・レクストン(双龍車)・XM3(ルノーコリア)の輸出も好調だった。

昨年、韓国全体の自動車生産は前年同期比8.5%増加となる375万7000台だった。 昨年下半期に入って車両用半導体不足が多少緩和され、生産増加を牽引した。 中国・米国・日本・インドに続き、生産順位も前年に続く世界5位を維持するとみられる。

韓国で昨年販売1位となった起亜自動車のソレント

メーカー別の生産量は現代が6.9%、起亜が5.0%増えた。これはG90と新型ニーロの発売や、電気自動車生産の増加などによるものだ。昨年、現代車・起亜の電気自動車生産量は33万3000台で前年(23万台)比44.78%増加した。

中堅3社の生産量は韓国GM15.5%、双龍車40.6%、ルノーコリア31.3%とそれぞれ前年比で増加した。

一方、内需は前年同期比2.4%減少となる168万4000台だった。上半期には11.3%減少したが、下半期からは半導体需給難が緩和され、前年同期比7.8%増加した。

販売上位モデルはいずれも国産車が占めた。 車種別で見ると1位は起亜のソレントで6万8902台が販売された。2位に現代のグレンザー(6万7030台)、3位に起亜のカーニバル(5万9058台)、4位に現代のアバンテ(5万8743台)、5位に起亜のスポーテージ(5万5394台)が並んだ。

一方、日本の2022年の自動車輸出額はまだ統計が出ていないが、2021年は14.7兆円(前年比21.5%増)だった。生産台数(4輪)は784万7千台(前年比2.7%減)だった。輸出額・生産台数ともに韓国(2022年)の約2倍の規模となっている。(※日本自動車工業会発表参照)

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