北陸新幹線芦原温泉駅の新施設アフレア、オープン日の物販店開業「難しい」…カフェレストラン機能もなし

外観などが完工した北陸新幹線芦原温泉駅。アフレア(手前の工事中の建物)など周辺整備が進む=2022年12月8日、福井県あわら市春宮1丁目(日本空撮・小型無人機ドローンで撮影)

 福井県あわら市は1月27日のあわら市会全員協議会で、JR芦原温泉駅西口で整備中の施設「アフレア」について、オープン日の3月19日には物販店舗部分の開業が間に合わない見通しであることを明らかにした。

 アフレアを巡っては、2022年11月に市が、カフェレストラン・物販店舗の同市の出店業者との契約協議を打ち切り、次点候補者と協議を始めたことを市会で表明。協議を打ち切られた業者側は、市に他者と契約を結ばないことなどを求める仮処分を福井地裁に申し立てた。

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 あわら市によると、1月27日に両者による2回目の審尋が行われた。仮処分決定のめどは立っていないという。

 この日の全員協議会で中嶋英一経済産業部長は、次点候補者の物販店舗について「調理ができない」として、カフェレストラン機能がなくなることに触れた上で、「3月19日のオープンは難しいと聞いている」と述べた。森之嗣市長は「物販部分が少し遅れる見通しになってきたが、アフレア本体、2階のふくいミュージアムはオープンに間に合うように進めている」とした。

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