雲仙出身の若手芸術家4人 小浜で初グループ展 2月2日から

「つちの子の産声」の準備をするこむたさん=雲仙市吾妻町

 長崎県雲仙市出身の若手芸術家4人が、2月2日から初のグループ展「つちの子の産声」を同市小浜町の市小浜体育館で開く。代表の造形作家こむたかのさん(25)=同市吾妻町=は「美術を目指す子どもたちに、雲仙でも作家活動や発表ができることを伝えたい」と意気込む。最終日の5日は、市内小中学生を対象に、土を絵の具にして“ツチノコ”を描くワークショップ(定員20人、先着順)を開く。
 長崎日大高デザイン美術科の卒業年次が近く、現在は市内外で活動する作家らでつくるプロジェクト主催。フェルトのぬいぐるみ、漫画、陶芸作品、絵画などを計約50点を展示する。タイトルの「つちの子の産声」は「未確認の生き物“つちの子”のように、まだ世に知られていない若手が発表の場を設けることを“産声”に見立てた」(こむたさん)。
 こむたさんは同校在学中の2012年、県展デザイン部門で入賞。当時から楽しい生き物を想像しノートの隅などに落書きしてきた。現在は市内で事務をしながら、落書きをフェルトのぬいぐるみに仕立てて立体化したり、クレヨン画に描いたりしている。ぬいぐるみ約30点を出展する予定で「展示方法も面白いものにしたい」とPRする。
 「つちの子-」は、同じ日程で開く第17回雲仙市美術展覧会(市展)の併設展。両展とも午前10時から午後6時。入場無料。問い合わせは、つちの子の産声プロジェクト事務局(電090.8628.2668)。


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