マーリンズ・ルザードが年俸調停に勝利 今季の年俸は245万ドルに

日本時間2月4日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、マーリンズの左腕ヘスス・ルザードが年俸調停に勝利し、今季の年俸が245万ドルに決定したようだ。球団側は今季の年俸として210万ドルを提示していたが、選手側の希望が認められた。ルザードは今季が年俸調停1年目のシーズン。サービスタイム3年未満の「スーパー2」として年俸調停権を取得しているため、FAになるのは2026年シーズン終了後であり、マーリンズの保有可能期間はあと4年残っている。

現在25歳のルザードはメジャーリーグ史上唯一のペルー出身の選手。アスレチックス時代はトップ・プロスペクトとして大きな期待を背負っていたものの、故障もあって完全開花には至らず、2021年7月にスターリング・マルテ(現メッツ)との1対1のトレードでマーリンズへ移籍してきた。

昨季は18試合に先発して自己最多の100回1/3を投げ、4勝7敗と勝ち星には恵まれなかったものの、防御率3.32、奪三振率10.76、被打率.191、WHIP1.04と質の高いピッチングを披露。エース級のポテンシャルを示し、今季は昨季のサイ・ヤング賞投手サンディ・アルカンタラ、トレバー・ロジャース、エドワード・カブレラ、新加入のジョニー・クエトらと先発ローテーションの一角を担うことを期待されている。

マーリンズの年俸調停は、トレードで獲得した昨季のア・リーグ首位打者ルイス・アライズに続いてルザードが2人目。いずれも選手側が勝利している。なお、マーリンズは年俸調停権を持っている選手のうち、ギャレット・クーパー、ジェイコブ・ストーリングス、ジョーイ・ウェンドル、JT・シャグワ、タナー・スコットの5選手とは事前に合意して年俸調停を回避。アライズ、ルザードとの年俸調停を終え、残りは昨季メジャー最多の41盗塁をマークしたジョン・バーティだけとなった。

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