11年前の生徒自殺 教員の行き過ぎた指導が背景 遺族が市などに損害賠償の裁判「和解意向」へ

2012年、広島県東広島市で男子中学生が自殺したのは、教員の行き過ぎた指導が原因だとして、両親が損害賠償を求めていた裁判で、市は和解する意向を明らかにしました。

訴えを起こしていたのは、東広島市立中学校に通っていた、当時2年生の男子生徒の両親です。男子生徒は2012年、複数の教員から相次いで強い口調で叱責されるなどの「指導」を受けた後、首をつって自殺しました。

両親は、学校側が安全配慮義務を怠ったとして、東広島市などに1億1700万円の損害賠償などを求めていました。

東広島市は6日に開かれた協議で「和解勧告を受け入れる意向」を広島地裁に伝えたことを明らかにしました。今後、「和解の決定」については、市議会で審議する予定だということです。

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