世界カーオブザイヤーに韓国車2台が最終候補選出...日本車は?

現代自動車の電気自動車「アイオニック6」が、自動車賞として世界最高クラスとなる「2023ワールドカーオブザイヤー」の最終候補に選出された。 昨年は同じく現代自動車の「アイオニック5」が最高賞を受賞しており、2年連続での受賞になるか注目される。

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8日、2023ワールドカーアワーズ(World Car Awards・WCA)によると、現代車の「アイオニック6」は2023ワールドカーオブザイヤーの最終候補に選出された。最終候補は他に、韓国起亜自動車のニーロをはじめ、アルファロメオの「トナーレ」、BMWの「2シリーズクーペ」、BMWの「X1」、ホンダの「HR-V/ZR-V」、マツダの「CX-60」、メルセデス-ベンツの「Cクラス」、日産の「アリヤ」、日産の「Z」など9モデルが選出された。結果は来る4月5日発表される予定だ。

今年のワールドカーオブザイヤー最終候補に韓国車が2台選ばれたのに対し、日本車は4台が選出されている。特に日産からはアリヤとZの2モデルが選ばれるなど高評価を得た形だ。

WCAは2004年に発足した。米国・中国・日本・インド・韓国など全世界24カ国の自動車専門記者86人で構成された審査委員団が秘密投票で受賞作を選定する。「ワールドカーオブザイヤー」は、WCAの5つの部門賞の中で最高の栄誉であり、「北米カーオブザイヤー」「欧州カーオブザイヤー」とともに世界3大自動車賞に挙げられる。

仮に「アイオニック6」が最優秀賞に選ばれた場合、現代自動車は2年連続でアイオニックシリーズでの受賞となる。昨年の2022 WCAでは「アイオニック5」が韓国車としては二度目のワールドカーオブザイヤー受賞だった。去る2020年に起亜自動車のテルルイドも受賞している。

一方、日本車はこれまで、ワールドカーオブザイヤー最高賞を4度受賞している。2007年のレクサス「LS460」、2008年のマツダ「デミオ」、2011年の日産「リーフ」、2016年のマツダ「ロードスター」などだ。

韓国は今回、アイオニック6が「ワールドカーデザインイヤー」(World Car Design 2023)部門および、昨年新設された「ワールドEVオブザイヤー」(World Electric Vehicle of the Year)部門でも最終候補に選出されており3冠王を狙う。ワールドカーデザインイヤーには現代自動車の高級ブランドであるジェネシスの「GV60」と起亜の「ニーロEV」も最終候補に入った。

他にもジェネシス「G90」と起亜「EV6 GT」がそれぞれ「ワールドラグジュアリーカー」(World Luxury Car 2023)および「ワールドパフォーマンスカー」(World Performance Car 2023)部門の最終候補に選ばれた。

日本車は他に、日産の「Z」とトヨタの「GRコロラ」がワールドパフォーマンスカーの最終候補に、ワールドカーデザインに日産の「Z」が入っている。

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