バレンタイン命日の直家にチョコ 岡山の宇喜多家菩提寺で法要

祭壇にチョコレートなどを供える参列者

 岡山城下町の礎を築いた戦国武将・宇喜多直家(1529~82年)の命日(14日)を前に、宇喜多家の菩提(ぼだい)寺・光珍寺(岡山市北区磨屋町)で11日、法要が営まれた。命日がバレンタインデーに当たることにちなみ、参列者は祭壇にチョコレートなどを供えて遺徳をしのんだ。

 石渡隆純住職や檀家(だんか)、歴史ファンら約50人が出席。本堂では比叡山延暦寺から招いた藤波源信大阿闍梨(だいあじゃり)が読経する声が響きわたる中、参列者が焼香した。直家と息子・秀家の肖像の前に持参したチョコレートや菓子を供え、手を合わせた。女性(74)=同市北区=は「岡山の歴史を語る上で欠かせない直家の大切な日。皆さんと一緒にお参りできて良かった」と話した。

 法要後に宇喜多家PR大使を務めるソプラノ歌手雨谷麻世さんが奉納歌を披露。昨夏からの建て替え工事が完了した本堂の落慶法要も併せて行われた。

 寺によると、バレンタインチョコレートの供え物は2009年から続いている。

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