山陽本因坊戦 藤井さんに挑戦権 26日、山田さんと3番勝負

熱戦を制して山陽本因坊挑戦を決めた藤井さん(右)。左は江尻さん

 第67回山陽本因坊戦(岡山県アマチュア囲碁連盟、山陽新聞社主催)の挑戦者決定戦が19日、岡山市北区柳町の山陽新聞社であり、藤井直己さん(59)=倉敷市=が挑戦権を獲得した。郷土のアマ囲碁界トップの座を懸け、山田紘平・山陽本因坊(38)=同市=との3番勝負に挑む。

 アマ高段者ら33人によるトーナメント(12日)で勝ち残った8人が準々決勝から対局。総互先、黒番6目半コミ出し、持ち時間各1時間で、白熱した戦いを展開した。

 決勝は、どちらも過去に3連覇して永世山陽本因坊位を獲得している藤井さんと江尻敏彰さん(57)=岡山市中区=がぶつかった。実力者同士の一戦は終盤まで互角の競り合いが続いたが、最後に時間を残していた藤井さんが抜け出し、4目半差で勝利した。

 26日の3番勝負は山田さんが勝てば初防衛、藤井さんが制すれば2018年以来4度目の戴冠となる。

 決勝を除く成績は次の通り。(先が勝者、敬称略)

 【準々決勝】武本成史(岡山市) 17目半 大熊隆照(倉敷市)▽江尻 20目半 服部清彦(大阪市)▽大山正史(倉敷市) 7目半 三宅俊光(矢掛町)▽藤井 中押し 藤田明弘(倉敷市)【準決勝】江尻 13目半 武本▽藤井 中押し 大山【3位決定戦】武本 1目半 大山

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