県内初、小学生がコンビニで駆け込み訓練 足利の大月小児童

コンビニに駆け込み、警察官に事情を話す大月小の子どもたち

 【足利】不審者に遭遇したとの想定で、大月小の5年生8人がコンビニエンスストアに駆け込む訓練が20日、大月町のセブンイレブン足利大月町店で行われた。市、足利署、セブン-イレブン・ジャパンなどが主催した。小学生がコンビニで駆け込み訓練を行うのは県内で初めてという。

 子どもたちは4人ずつ2班に分かれ、登下校中などに「不審者に声をかけられた」「不審者にスマートフォンで撮影された」との想定で順次、訓練を開始。「こども見守りのまち」のステッカーのある同店に駆け込むと、店員は子どもたちを落ち着かせて不審者の服装、体形などを聞き取って110番し、到着した警察官に事案を引き継いだ。

 羽川蒼斗(はがわあおと)君(11)は「訓練だけど、不審者にスマホを向けられて怖いと感じた。本当に不審者に声をかけられるようなことがあれば、今日の訓練を生かし、近くの民家に駆け込みたい」と話していた。

コンビニに駆け込み、警察官に事情を話す大月小の子どもたち

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