3月13日以降マスク着用どうなる? 福井県が示した方針 飲食店のコロナ感染対策認証制度は5月7日まで

3月13日以降のマスク着用について説明する福井県幹部=2月24日、福井県庁

 新型コロナウイルス対策のマスク着用について、福井県は2月24日、国の指針を踏まえ、県内でも3月13日以降は屋内外を問わず個人の判断に委ねる方針を明らかにした。医療機関受診や高齢者施設訪問、混雑した電車やバスの乗車時などで施設や事業者側から着用を促された場合は協力するよう求めている。

 県は「個人の判断を尊重し、マスクの着脱を強いることがないよう配慮してほしい」と強調。一方、熱やせきなどの症状のある人や新型コロナ陽性者、濃厚接触者は外出を控え、やむを得ず外出する場合は人混みを避けてマスクをするよう促す。

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 事業者に対しては、医療機関や高齢者施設などを除き、原則として利用者や従業員に対してマスク着用を呼びかける必要はないとした。その上で、政府が示した業種別ガイドラインなどを参考に、着用に関する規定などの見直しを検討するよう要請。換気や手洗い、距離の確保といった基本的対策は継続を求める。

 これに伴い、感染対策を徹底する飲食店を県が認証する「ふくい安全・安心認証店」の基準を変更。ポスターなどによるマスク会食の呼びかけ、従業員のマスク着用徹底などの項目を削除する。認証店制度は5月7日まで継続する。

 政府の指針では、学校教育活動で4月1日以降、基本的にマスク着用を求めないとしている。県教委は、指針適用前の卒業式でのマスクについて「着用しないことを基本とする」との通知を県立学校と市町教委に出した。

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