宮崎市で独居高齢者へ手料理 男性6人振る舞う

宮崎市大塚台西3丁目で1人で暮らす高齢者らに料理を振る舞った「男の台所」メンバー

 宮崎市大塚台西3丁目のコミュニティーセンターで23日、地区の男性6人が1人暮らしの高齢者らに料理を振る舞った。新型コロナウイルス禍で顔を合わせる機会が減っていた住民らに楽しんでもらおうと、高齢男性向け料理教室「男の台所」が初めて実施した。
 市社協の補助を活用。メンバーらはおにぎりと卵焼き、牛肉のしぐれ煮など40食分を約3時間かけて調理。口にした住民らは「人が作ってくれた料理はやっぱりおいしい」「久しぶりにみんなに会えてうれしい」と笑顔を見せた。
 大塚台西3丁目の高齢者クラブ「ひいらぎ会」(河野堅二会長)によると、会員78人中21人が1人暮らし。男の台所のメンバーでもある河野会長(81)は「1人暮らしで一番寂しいのは食事の時間だと思う。喜んでもらえて良かった」と話していた。
 調理中は同市内外で活動するボランティア演奏団体「ミッケン企画」の演奏もあった。

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