福井県池田町の良さを町内外の視点から語り合い、今後のまちづくりに生かしていくシンポジウム「まちの宝をいかそう・過疎をにぎやカソ」が2月25日、同町能楽の里文化交流会館で開かれた。
昨年9月に発足した町内団体「過疎・いかそう学校」の活動の一環。町民ら約100人が参加した。
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福井新聞社の森瀬明執行役員がコーディネーターを務め、移住者と町内育ちのパネリスト4人が池田の魅力を語った。
6歳のころに京都から移住した男性は、田舎に嫌気がさし、高校卒業後は都会に出た。「都会は人は多かったが、実際に関われる人は限られ、どんどん心がさみしくなった」と振り返る。「自分を飾らず、さげすまず生きる池田のお年寄りの姿が美しく感じた。人こそが池田の宝」と強調した。
神奈川県出身で15年前に移住した男性は「子どもたちの純粋で飾り気のない心こそが池田の宝」と話した。参加者からは「小さな町だからこそコミュニケーション力や社会性、対人スキルが磨かれる。子育ての場として最適」との意見が上がった。