露地ビワ生産回復支援 高校生世代への医療費助成 長崎市が追加補正予算案

 長崎市は28日、1月の寒波で大きな被害が出た露地ビワの生産回復を支援する補助金や、県の制度創設に伴う高校生世代への医療費助成の費用を盛り込んだ総額1億4600万円の2023年度一般会計補正予算案など8件を発表した。開会中の定例市議会に追加提案する。
 県などのサンプリング調査によると、1月の寒波の影響で、市内では露地ビワの「幼果」の76%が凍死。市は生産回復に向け、凍死した幼果を取り除く作業費用を補助するため1100万円を計上する。24年産の果樹共済・収入保険への加入が条件で、対象となる生産農家は約230戸を想定している。
 新年度に始まる高校生世代への医療費助成の対象は9927人を見込む。県が予算編成の前提とする「償還払い」方式を採用しており、いったん窓口で自己負担全額を支払った後に市町に助成を申請すれば給付される。
 このほか総額6100万円の22年度一般会計補正予算案では、エネルギー価格高騰を受け、民間保育所などを対象に、光熱費の上昇分相当額の一部を補助する。

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