再犯時の無職率72%…「手に職を」 広島刑務所でショベルカー資格などの職業訓練 15年ぶり再開

広島刑務所は、長年の工事で中止されていた種類の職業訓練を15年ぶりに再開しました。受刑者の再犯防止は、課題となっています。

2日、広島市中区にある広島刑務所で30代から40代の受刑者10人が、職業訓練の入所式に臨みました。

犯罪白書によりますと、再び刑事施設に入った受刑者のうち、再犯したときに無職だった割合は全国でおよそ7割(72.6% 2021年)。国は、再犯防止のために出所した後の就労を支援する取り組みを進めています。

職業訓練を受ける受刑者
「ここに深く感謝を申し上げます。訓練生として諸先生方の教えを守り、一生懸命技能の習得に励み、全員そろって訓練課程を修了できるよう努力することを誓います」

広島刑務所では、施設の大規模な工事のためショベルカーなどの運転技術を習得するような職業訓練は中止されていましたが、このたび、15年ぶりに再開しました。

初めて県外からも受刑者を受け入れた形で、消防設備士の国家資格など取れる資格を増やしています。受刑者は1年間、訓練に臨むということです。

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