ポケモン1008匹ゲットだぜ! 大村のコスプレーヤー・シスカさん 12mの障子紙に手描き

12メートルの障子紙にポケモンを描いた作品について説明するシスカさん(右)=大村市本町、まちかど市民ギャラリー

 長崎県大村市在住のコスプレーヤー、シスカ=本名・面﨑結衣=さん(33)が、ゲームやアニメで世界的な人気を誇る「ポケットモンスター」(ポケモン)のキャラクター1008匹を描いた作品を制作した。障子紙ロールに手描きした物で、その長さは約12メートル。「今後も新たなポケモンが出るたびに描き加えて、将来は子どもたちに制作を引き継いでほしい」と話している。
 県内外のコスプレーヤーから衣装制作の依頼も受けているシスカさん。月3着ほどのペースで制作し、10月までオーダーが埋まっているという。ポケモンは子どもの頃から好きで、「ずっと描き続けられるテーマにしたい」と、余った障子紙に2018年から描き続けてきた。
 モンスター全てを手描きしており、「下描きからペン入れ、着色まで20体描くのに5時間くらいかかるペース」と話す。全体の色のバランスにこだわり、人気の「ピカチュウ」はもちろん、ゲームの最初に入手できる「御三家」と呼ばれるポケモンなどの配置やポーズを工夫したという。

抜けていたポケモンを描き足すシスカさん

 1996年にポケモンのゲーム1作目が発売された日にちなみ、2月27日は「ポケモンデー」とされる。この日に合わせシスカさんは、仲の良い友人らに作品を初お披露目。ポケモンを通じて、当時の思い出話に花を咲かせていた。
 ツイッターでも公開したところ「4匹足りない」と指摘を受け、急きょ会場で描き足したというシスカさん。「『お母さんが描いているから』と夫や子どもたちが家事を手伝ってくれるなど、家族総出で制作した作品。子どもの頃好きだったポケモンを今は子どもたちがやっていて感慨深い。タイミングをみて披露する機会をまた作れたら」と満足げに話した。

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