“初々しい” キングペンギン3羽 旭山動物園から仲間入り 長崎ペンギン水族館

旭山動物園からやって来た3羽のキングペンギン=長崎市、長崎ペンギン水族館(同館提供)

 北海道旭川市の旭山動物園からオスのキングペンギン3羽が、長崎市宿町の長崎ペンギン水族館に仲間入りした。同館で飼育する同種は21羽、全体で9種類185羽になった。
 3羽は2月16日に来館。繁殖を目的に施設間で貸し借りをする「ブリーディングローン」で、5年をめどに借り受けた。同種では2例目。血統が近い個体が増えると遺伝的な病気のリスクが増えるため、新しい血統を取り入れる狙い。
 飼育スタッフの小塩祐志さん(24)によると、2羽は1歳、1羽は5歳。同館の展示場は旭山動物園よりも来場者との距離が近く、初めは警戒心が強かったものの、だいぶ環境に慣れ体調も安定しているという。小塩さんは「若く、美しい毛並み。緊張して首を伸ばすしぐさなど、初々しい姿も見られます」と話した。
 翼に付けた2色のバンドで個体を見分けることができ、新しい3羽はそれぞれ黄と茶、黄と白、ピンクと黒を着けている。今は換毛期に当たり、毛が生え替わる途中のペンギンたちも見ることができる。


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