脱サラして古着店開業 「ふるさと長与に活気を」竹内夏音さん(24)

脱サラし古着店を開いた竹内さん=長与町、MOOTY

 長崎県西彼長与町斉藤郷に古着店「MOOTY(ムーティー)」がオープンした。店主の竹内夏音さん(24)が「自分の好きを仕事にしたい」と脱サラして開業。自身の好きが詰まった店を通して、ふるさと長与に活気を生みたいと考えている。
 同町出身の竹内さんは中学時代に古着に出合った。「誰かと同じデザインや色味がなく、自分らしさを表現できる」とすぐにとりこに。それ以降、買う服はほとんどが古着になった。
 県立長崎工業高を卒業後、長崎市内の技術系商社に就職。提案営業の仕事に充実も感じたが、ある時後輩から「好きな仕事に就くので今の仕事を辞める」と報告を受け、「人生は一度きり。自分も今かもしれない」と感化された。ずっと好きだった古着を仕事にすると決め、5年間働いた会社を昨年度末で退職した。
 その後、7月から11月末まで西そのぎ商工会のチャレンジショップで試験的に開店。交流サイト(SNS)や地域イベントへの出店を通して徐々に固定客を獲得していき、自信を深め開業を決めた。
 開業は昨年12月。扱うのは主にメンズ商品で、珍しい配色や通好みのデザインなど、手ごろな価格でも個性が表現できる服をそろえる。内装は仲間とともに海外のストリートアート風に仕上げ、「自分の好きが全て詰まった店になった」と話す。
 「長与には若者は多いが、若者が楽しむ場は少ない」と感じている。だからこそ、若者向けの魅力ある店として発信することで「町内外の若い世代が長与を見直し、好きになってくれることで、町の活性化につながる」と考えている。
 営業時間は平日午後1時~7時、土日祝日正午~午後6時。木曜と第3日曜定休。店のインスタグラムアカウントは@mooty_usedshop。


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