“一枚一枚に思い込め” 手書きの色紙、卒業生に贈る 日野中の池田校長 佐世保

卒業生に贈る色紙を手にする池田校長=佐世保市立日野中

 佐世保市立日野中の池田美祐紀校長(59)は毎年、はなむけの言葉を添えた色紙を卒業生に贈っている。今年も14日の卒業式で全118人に贈るつもりだ。
 2016年度に校長職に就いてから毎年贈っている。一枚一枚手書きで、生徒の名前と共に「飛翔」「感謝」など伝えたい言葉を添えてきた。
 本年度で定年となる池田校長にとって、今回が教員生活最後の卒業式となる。贈る言葉は同校校訓の「愛」。池田校長は「愛という言葉の奥底には、笑顔や感謝の気持ちがある。これらを忘れなければ道は拓ける」との思いを込める。
 今回は教員生活最後ということで在校生246人にも贈るという。「困難にぶつかっても乗り越えて生きていく力を身につけさせたいと、自分なりに36年間、真剣に生徒と向き合ってきた。退職の日まで一日一日を大切に過ごしたい」と穏やかな笑顔を見せる。

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