マツダ 春闘で労組の要求に「満額回答」

物価の上昇が続く中、さまざまな産業の労組が賃上げを要求していることしの春闘…。

自動車メーカーのマツダは、労働組合の要求通り、去年に続いて満額回答です。

ことしの春闘でマツダ労働組合は、定期昇給分とベースアップを含む月額1万3000円の賃金引き上げと、ボーナス5.3か月を要求していました。

これに対し会社側は賃金、ボーナスとも満額を回答しました。

マツダは「現在の業績、財務状況に対し、組合要求は、会社の実力を超えた極めて大きなものだが、全社での改善の積み重ねによって稼ぐ力が着実に改善していること、足元の急激な物価上昇による従業員の生活防衛の厳しさも考慮し、これを支援する一時金を含み、満額で回答する。全従業員が前向きに、労使一体となって挑戦し、マツダの持続的成長を実現することで、地域のみなさまと共存共栄できるよう、今後も真摯に取り組んでいく」としています。

マツダ労組側は、「今年は、これまで以上に対話を重ね、『人材活躍の最大化』に資する労使の考え方・取り組みについて本音の論議ができた。会社回答は、何が起こるか分からない時代を、全員の力を結集して乗り越えていこうとしている、組合員の決意を力強く後押しするとともに、物価高で負担が増していた生活に対する、会社の実力を超えた最大限の配慮と受け止める」とコメントしています。

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