コロナ禍でも「思い出たくさん」 長崎県内公立小で卒業式 1万1500人、新たな一歩

卒業証書を受け取り、体育館を後にする卒業生=長崎市立日見小

 長崎県内の多くの公立小学校で16日、卒業式があった。県教委によると、本年度は昨年度より100人程度多い約1万1500人が新たな一歩を踏み出した。
 長崎市立日見小(310人)は60人が卒業。式典では卒業証書授与の際はマスクを外したが、他の場面は児童や家庭の判断に任せた。
 証書を手渡した三浦輝之校長は「日見小で多くを学び、成長できたことに自信を持ち、胸を張って進学してください」とエールを送った。
 新型コロナ禍、卒業生は6年間のうち約半分を制限がある中で過ごした。答辞を述べた田中大志君(12)は「それでも振り返ると思い出がたくさんある。制限があったからこそ一つ一つの行事を楽しむことができた」と前向きに語り「中学校では医者になるため勉強を頑張りたい」と抱負を述べた。
 同校グラウンドには職員からのメッセージとして、6年生が掲げていたテーマ「自分をアップデート」の文字や花のイラストが描かれ、児童の門出を祝った。


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