WBC9日目 プールCはメキシコが1位通過 アメリカは2位通過に

日本時間3月16日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は大会9日目を迎え、プールCは最終日の2試合が行われた。「勝ったほうが準々決勝進出」というメキシコ対カナダの一戦は、試合中盤以降に得点を重ねたメキシコが10対3で快勝。一方、アメリカ対コロンビアの試合では、主将マイク・トラウト(エンゼルス)がチームの全3打点を記録する活躍を見せ、アメリカが3対2で辛勝した。この結果、プールCは1位メキシコ、2位アメリカ、3位カナダ、4位イギリス、5位コロンビアで順位が確定している。

メキシコは初回にラウディ・テレズのタイムリーで2点を先制。カナダも粘りを見せ、4回裏にボー・ネイラーのソロ本塁打で反撃するなど、5回終了時点では3対2とメキシコ1点リードの状況だった。しかし、メキシコは6回表にランディ・アロザレーナの満塁走者一掃のタイムリー二塁打などで4点を追加し、7回表にもアレックス・バーデューゴの犠飛などで2得点。8回表にはテレズにソロ本塁打が飛び出し、終わってみれば10対3の快勝となった。

アメリカは3回表にトラウトのタイムリーで先制したが、3回裏にジオ・ウルシェラの犠飛などで2点を奪われ、1点を追う展開に。しかし、5回表にトラウトが2点タイムリーを放ち、3対2と逆転に成功した。それ以降は自慢のブルペンを惜しみなく投入し、5回裏ダニエル・バード、6回裏デービッド・ベッドナー、7回裏ジェイソン・アダム、8回裏デビン・ウィリアムス、9回裏ライアン・プレスリーという豪華リレーで1点のリードを死守。3対2で勝利し、1次ラウンド突破を決めた。

プールCはメキシコとアメリカが3勝1敗で並んだが、直接対決に勝利しているメキシコが1位となり、準々決勝ではプールDを2位で通過したプエルトリコと対戦。2位通過のアメリカはプールD1位のベネズエラと対戦する。プールCの3位は2勝2敗のカナダ。イギリスとコロンビアは1勝3敗で並んだものの、直接対決を制したイギリスが4位となり、初戦でメキシコに勝利した5位コロンビアは次回大会で予選からのスタートを強いられることになった。

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