ゆめモール西条に「医療複合モール」 東広島 約40年ぶりに産婦人科クリニック 開業 少子化や健康寿命延伸など課題解決へ

去年、東広島市にできたばかりの商業施設の中に今度は「医療複合モール」がオープンしました。この中に開院した産婦人科クリニックの院長は、広島県中央部の中核的な施設になることを目指すと意欲を見せています。

去年10月にできたばかりの「ゆめモール西条」の中に20日、オープンした新しい「医療複合モール」。中には、さまざまな施設が入っています。

まずは、呉市に本社があり、薬局などを展開している「マイライフ」が整備したヘルスケア施設です。薬局の投薬ブースは個室になっていて、プライバシーに配慮してあります。

併設のカフェは、おいしくヘルシーがコンセプトの「タニタカフェ」とコラボしています。目玉のプレート料理には、野菜の1日の望ましい摂取量350グラムの半分の量が盛られます。

また、管理栄養士が常駐し、血圧や体組成などを測る機器が取りそろえられたコーナーも設けられています。

マイライフ 糸賀誠 社長
「生活習慣病の予防・改善・治療までワンストップでやるもの。健康チェック・栄養指導を受けてもらって行動変容をしていただく」

そして新たに開設した産婦人科クリニックです。人口の増加が続いている東広島市では、これまで分娩に対応するクリニックは1軒しかなかったということです。

市内で分娩設備のあるクリニックの開業はおよそ40年ぶりです。院長は、東広島市内だけでなく、エリアを広げて医療を提供したいと考えています。

占部産婦人科 占部智 院長
「周産期医療・お産ができなくなる地域が増えてくる。わたしがここで開業することで、そういった地域を支えられると考えている」

さらに今後のコロナ対応に向けた医療の準備も始めているということです。

占部智 院長
「5月から新型コロナは “5類相当” になる。わたしたち開業医もコロナの妊婦さんに対応することになる。感染対策の設備を導入し、コロナ前のお産に近い形が取り戻せるよう取り組みをやっている」

少子化や健康寿命延伸という課題解決へ…。商業施設に医療設備が加わり、ますます人が集う拠点となりそうです。

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