マイナー充実度ランキング オリオールズが1位、エンゼルスは28位

日本時間3月23日、プロスペクト(若手有望株)の情報を専門的に扱う「MLBパイプライン」は最新のマイナー充実度ランキングを発表した。新人王候補ガナー・ヘンダーソンを筆頭に、有望株を多数抱えるオリオールズが2021年途中、2022年開幕前、2022年途中に続いて4期連続の1位に選出。ドジャースが2期連続で2位に入り、2022年途中のランキングで5位だったダイヤモンドバックスが3位に浮上した。2022年途中のランキングで最下位(30位)だったエンゼルスは順位を2つ上げ、28位となっている。

このマイナー充実度ランキングは、各選手のメジャーリーガーとしての長期的な価値に基づいて決定されている。各選手のポテンシャルや層の厚さに加え、野手と投手のバランス、各選手の期待の上限と下限などが考慮されている。

1位のオリオールズはプロスペクト・ランキングTOP100にメジャー最多の8人を送り込んでおり、マイナー組織は質の面でも量の面でもメジャー屈指の充実度を誇る。2位のドジャースはプロスペクト・ランキングTOP100に7人がランクイン。「1990年代のブレーブス王朝以降、マイナーをこれほど充実させながらメジャーで勝ち続けているチームはドジャースしかない」と高い評価を得た。ダイヤモンドバックスが「MLBパイプライン」のマイナー充実度ランキングで3位以内に入るのは今回が初めて。ダイヤモンドバックスに抜かれたガーディアンズとレッズが1つずつ順位を下げ、4位と5位に入った。

エンゼルスはプロスペクト・ランキングTOP100にローガン・オホッピー(53位)とザック・ネト(89位)の2人がランクインしているものの、マイナー組織は決して充実しているとは言えない状態。ただし、2021年の「全員投手ドラフト」などによって徐々に層の薄さは改善されており、ここ数年のドラフトで獲得した選手たちの成長次第では、今後徐々に順位を上げていくことも不可能ではない。

なお、「MLBパイプライン」が発表した最新のマイナー充実度ランキングは以下のようになっている。

1 オリオールズ
2 ドジャース
3 ダイヤモンドバックス
4 ガーディアンズ
5 レッズ
6 レイズ
7 レンジャーズ
8 パイレーツ
9 カージナルス
10 ナショナルズ

11 メッツ
12 カブス
13 ヤンキース
14 ロッキーズ
15 ブリュワーズ
16 レッドソックス
17 ジャイアンツ
18 マーリンズ
19 ツインズ
20 ブルージェイズ

21 フィリーズ
22 アスレチックス
23 パドレス
24 マリナーズ
25 タイガース
26 ホワイトソックス
27 アストロズ
28 エンゼルス
29 ロイヤルズ
30 ブレーブス

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