ブレーブス・ソロカが3年ぶりのメジャー復帰 アキレス腱断裂2度

2度のアキレス腱断裂を乗り越え、マイケル・ソロカ(ブレーブス)がメジャーのマウンドに戻ってきた。日本時間3月23日、ソロカはタイガースとのオープン戦に先発登板。1回1/3を投げて被安打3、奪三振1、与四球1、失点2(自責点1)という内容でマウンドを降りたが、本格的な戦列復帰に向けて大きな一歩を踏み出した。レギュラーシーズン開幕が8日後に迫っており、残念ながら開幕ローテーションに名を連ねることはできないが、今季中に2020年8月3日(現地時間)以来となる公式戦のマウンドに立つことは間違いなさそうだ。

現在25歳のソロカは2018年にメジャーデビュー。2019年は29試合に先発して174回2/3を投げ、13勝4敗、防御率2.68、142奪三振の好成績を残してオールスター・ゲームに選出されただけでなく、新人王投票で2位、サイ・ヤング賞投票でも6位にランクインした。ところが、新型コロナウイルスの影響で60試合制の短縮シーズンとなった2020年は3度目の登板で右アキレス腱を断裂。2021年6月に再び右アキレス腱を断裂する不運に見舞われ、昨季はマイナーで6試合に登板したものの、右肘の痛みでシーズン終了となった。

今春は先発5番手の有力候補とみられていたが、右ハムストリングの張りで調整が遅れ、開幕ローテーション争いから脱落。イアン・アンダーソンとブライス・エルダーはすでにマイナー降格となっており、ブレーブスの先発5番手はジャレッド・シュスターとディラン・ドッドの新人2人が争う形となっている。ソロカはオープン戦でもう1試合登板する予定だが、ブライアン・スニッカー監督は「彼は体力をつけないといけない。まだ最初のステップだ」と話しており、しばらくのあいだはマイナーで実戦登板を重ねていくことになりそうだ。

ソロカは「これを大袈裟な物語にするつもりはない。自分に余計なプレッシャーをかけてしまうことになるからね」と冷静にコメント。「まだまだ取り組まなければならないことが残っている。とりあえず実戦のマウンドに立てたのはよかったけれど、もっといい球を投げられるようにしないと」とその目はすでに次のステップを見据えていた。

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