世界陸上男子マラソン・山下一貴/アジア大会・定方俊樹 三菱重工から2人代表選出

(写真左から)定方俊樹、山下一貴

 日本陸上競技連盟は27日、8月下旬にハンガリー・ブダペストで行われる世界選手権のマラソン日本代表を発表し、男子は山下一貴(三菱重工)ら初出場の3人が選ばれた。9~10月の中国・杭州アジア大会代表も同時発表し、男子で定方俊樹(同)が選出された。
 山下は瓊浦高、駒大出身の25歳。今月5日の東京マラソンで日本歴代3位となる2時間5分51秒をマークして、日本勢トップゴールした。2024年パリ五輪の代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が10月15日に控えており、世界選手権からの準備期間は短くなるが「世界選手権に出てみたいし、MGCもチャレンジしたい」と意欲を示していた。
 代表に決まり、山下は「代表の自覚を持って走り、良い報告ができるように頑張りたい」とコメント。指導する黒木純監督は「個人だけでなく、チームとしての成長を手応えとして感じている。パリ五輪へつながる走りをしたい」と期待した。
 男子代表は山下のほか、東京マラソンで日本勢2位の其田健也(JR東日本)、大阪マラソン日本勢1位の西山和弥(トヨタ自動車)が入った。女子は松田瑞生(ダイハツ)、加世田梨花(同)、佐藤早弥伽(積水化学)に決まった。
 アジア大会に初出場する定方は川棚高、東洋大出身の31歳。2月の大阪マラソンで日本勢4位に入った実績が評価された。2時間7分5秒の自己記録を持っている。


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