マスクほとんど着用 コロナ禍前形式に戻すも 長崎大入学式

新入生を代表して宣誓する河間さん=長崎ブリックホール

 長崎大の入学式が4日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールであり、学部生と大学院生計2163人が新たな一歩を踏み出した。昨年までは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、席の間隔を空け、午前と午後の2部制だったが、今年はコロナ禍前とほぼ同じ形式に戻した。
 大学側は「国からの通知に従う」としてマスクの着用は求めなかったが、外している学生はちらほら。河野茂学長はあいさつの冒頭で「ほぼ着けているので驚いた」と苦笑い。「未来は与えられるものではなく創るものだ。歴史ある長崎大はいつも未来を切り拓いてきた。これからも前に進む。仲間になってくれてありがとう」と祝った。
 新入生代表の水産学部、河間楓さん(18)=県立長崎東高卒=が「学業に励み、人格の修養に努め、長崎大学学生としての本分を全うする」と宣誓した。
 マスクを着けて出席した亀井菜央さん(18)=情報データ科学部=は「人が多い室内ではまだ抵抗感がある」としつつ、「高校ではずっと黙食だった。大学ではマスクを外して友だちと楽しく食事をしたい」。マスクをしなかった秋月翔瑛さん(18)=同=は「後から外す方が恥ずかしいと思って最初から素顔を見せることにした」と笑った。

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