AYA世代や医療費など特集 がん情報誌を創刊 栃木県内のサバイバー

がんに特化した患者向け情報誌「Baton」創刊号

 栃木県内在住のがんを経験した(サバイバー)女性5人が、がんに関する地域の情報を集めたフリーペーパー「Baton(バトン)」を創刊した。AYA世代(15〜39歳のがん患者)や医療費などを特集している。

 バトンの編集方針は「私たちの経験を誰かのチカラに」。部員が治療中やその後の生活を送る中で、必要だと思った情報を中心に掲載している。

 創刊号の巻頭特集は「AYA世代 がんを経験して」。がんが判明したきっかけや病気との向き合い方、将来などについて女性2人が率直に語り合った。座談会のテーマは「がんとお金」。参加者が治療費やその負担を和らげる「高額療養費」を活用した感想などを述べた。

 「お役立ちマップ」として、ウィッグ取扱店、マッサージ店、患者会、主な病院内にある「がん相談支援センター」の住所や電話番号などを掲載した。木原明子編集長(59)は「情報は治療する人にとって大きな支えなので、丁寧な取材を心掛けている。がん患者の役に立つとうれしい」と話している。県内の医療機関やウィッグ取扱店などで配布している。(問)バトン編集部(一般社団法人アソシエ内)028.689.8858。

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