地元の魚をメニューに “地魚地食” くら寿司 地域の水産業 活性化も

大手回転寿司チェーンが、地元で水揚げされた天然の魚を使ったメニューの提供を始めます。

回転ずしチェーンのくら寿司です。全国を22ブロックに分けて、地元でとれた新鮮な天然の魚をそれぞれの地元の店舗であす15日から週末限定で提供します。「地産地消」ならぬ「地魚地食」の取り組みです。

くら寿司 広報・マーケティング本部広報部 小山祐一郎 ジュニアマネージャー
「全国チェーンの回転寿司で地元の魚を出す機会っていうのがなかなかなかったと思うので、わたしたちのような全国チェーンのお店を選んでいただくきっかけになると期待している」

広島県内では、瀬戸内海のスズキやサワラなど5種類の中から、その週にとれた1種類が数量限定で提供されます。どのネタが提供されるのかは、毎週金曜日にSNSで通知するそうです。

貴船桃佳 記者
「瀬戸内エリアで提供される天然のコショウダイをいただきます。コリコリとした食感で上品な甘みがあって、とてもおいしいです」

くら寿司は、魚をさばく職人を店舗に配置していません。このため、水揚げした魚は大阪にある自社工場で加工し、全国の店舗へ配送していました。今回の取り組みでは全国14か所の水産加工業者と協力し、漁獲から加工・提供までを1つの地域で行うことで輸送コストの削減や地域の水産業の活性化を目指すということです。

くら寿司 広報・マーケティング本部広報部 小山祐一郎 ジュニアマネージャー
「高齢化や担い手不足というところで水産業は厳しい課題がいろいろありますけれども、地元の水産業・漁師さんに還元することで地域の活性化、水産業の活性化にもつなげていきたい」

くら寿司は、この取り組みをあす15日からおよそ360店舗で実施し、8月には全国に拡大する予定です。

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