富山県氷見市の「まるまげ祭り」は17日、市中心部で4年ぶりに行われ、丸まげに着物姿の女性27人が華やかに練り歩いた。
江戸時代に氷見の芸妓(げいぎ)が良縁を願い、人妻を象徴する丸まげを結って千手寺(同市幸町)の観音さまに願かけをしたのが由来とされる。今年は巡行距離や参加定員を縮小して行われた。
県内から21人、県外から6人の独身女性が参加した。市漁業文化交流センターそばで太鼓台や稚児、みこしの行列と合流し巡行に出発。商店街を通って千手寺までの約1.2キロを歩き、観音堂に参拝した。沿道では多くの住民が見守った。
氷見伏木信用金庫と地方創生包括連携協力の協定を結んでいる島田掛川信用金庫(静岡県)の職員、鈴木あんりさん(24)=静岡県島田市=は「一生に一度の経験になった」と話した。
上日寺(氷見市朝日本町)ではこの日、雨乞いに由来する「ごんごん祭り」が始まり、多くの人でにぎわった。