にぎわう夏へ 早くもゆかた商戦スタート “その年の浴衣の流行は広島から”

広島市のデパートでは、早くも浴衣商戦がスタートしました。

そごう広島店の呉服売り場には、見た目も涼しい浴衣およそ150点が並びました。コロナ禍で浴衣を求める人は減っていましたが、ことしは去年よりも50点ほど増やして展開しています。

地元で「浴衣の着はじめの祭り」といわれる6月の「とうかさん」に向けた需要を見込み、そごう広島店は、全国のグループ店に先駆けて売り場を展開します。このため、その年の浴衣の流行は広島の売れ行きでもつくられていくそうです。

RCCウェザーセンター 近藤志保 気象予報士
「ことしの浴衣コーデのポイントは扇子です。房もアクセントになりますし、きょうは特別、肌寒いんですが、このところの暖かさとインバウンドの影響で売れ行きが伸びているそうです」

今月初めに扇子が売り場に並んでから、暑さ対策をする人や外国人観光客の効果もあって、売れ行きは去年から倍増しています。

近藤志保 予報士
「わたしが着たのは毎年、人気の高い定番の菊柄です」

古典柄や定番の花モチーフは毎年、根強い人気を集めています。販売価格は3万円から5万円台で、売れ筋の中心は3万5000円ほどの商品だということです。浴衣売り場は8月7日まで設置されます。

そごう広島店 広報担当 山岡奈緒 さん
「コロナも落ち着いてきましたので、これからあるとうかさんなど、にぎわいのある場に着ていただくために浴衣を見ていただけたらなと思います」

ことしの「とうかさん」は、6月2日から4日まで開催され、広島市によりますと期間中に開かれる「ゆかたできん祭」は、中央通りなどを歩行者天国にして、4年ぶりの通常開催となるよう調整しているということです。

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