佐世保・ハウステンボス 来年も賃上げ、2年連続平均6%アップ

 長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)は25日、グループ会社の正社員、契約社員計約千人の月給について、今年7月に実施する平均6%の昇給に続き、来年7月にも平均6%の賃上げをすると発表した。さらに年間公休数も増やし、スタッフが安心して働ける環境を整え、コロナ禍で落ち込んだ観光産業の振興につなげる。
 賃上げは基本給を一律で引き上げるベースアップ(ベア)と定期昇給で対応。賃上げは2016年以来、7年ぶりとなる。HTBは「原材料価格の高騰は収まる様子がなく、食料品や光熱費などの高止まりが、家計の負担を深刻なものにしている」として、2年連続の平均6%の昇給となる給与改定を決定。合わせて平均12%の賃上げとなる。
 また、今年10月から年間公休数を現在の104日から8日間増やし、112日とする。HTBは「処遇改善で安心して働ける環境を実現するとともに、休暇を活用して観光の素晴らしさ、人生の豊かさを感じる機会にしてほしい。企業の競争力をより高め、人材確保にもつなげたい」としている。
 パート、アルバイトは今回の賃上げの対象ではないが、年2回の評価に伴う昇給を継続して実施する。

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