「とちぎ次世代の力」審査 そらいろコアラ(小山)大賞 出産、子育て支援尽力

増田卓哉さん

 ビジネスや芸術など多方面で活躍する若者を顕彰する第6回「とちぎ次世代の力大賞」の最終審査が27日、下野新聞社で行われ、大賞に小山市のNPO法人「そらいろコアラ」が輝いた。優秀賞には、宇都宮市のアプリケーションソフトウエア開発会社「ならでわ」と、画家の小林優太(こばやしゆうた)さん(38)=宇都宮市=が選ばれた。

 「ビジネス・産業・地域貢献」と「学術・芸術」の2部門に、個人と団体から計23件の応募があった。このうち9件が最終審査に進み、宇都宮大の藤井佐知子(ふじいさちこ)副学長らが活動内容などを審査した。

 「そらいろコアラ」は2020年、医師や助産師、保育士などのメンバーで設立。無料通信アプリLINE(ライン)による無料相談や居場所の開設など、妊娠や出産、子育て支援に取り組む。増田卓哉(ますだたくや)共同代表理事(33)は「若い世代からのSOSを拾いやすい仕組みをつくろうとしている。それを評価してもらえてうれしい」と話した。

 優秀賞の「ならでわ」=大塚拓也(おおつかたくや)社長(36)=は人工知能(AI)を活用したフィットネスアプリ「ODOLL(オドル)」を開発。小林さんはボールペンを使い、神獣などをモチーフとした緻密な作品を描く。

 審査員特別奨励賞は、宇都宮市のボランティア団体「WAKUWAKUのタネ」と、栃木工業高スカイベリージャムチームに決まった。

大塚拓也さん
小林優太さん

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