福井県の鯖江市西山公園で5月3、4日に開かれる第62回さばえつつじまつりの来場者をもてなそうと、市民らの有志グループがレジャーシートや簡易テントなどを貸し出す取り組みを始める。会場案内や車いす利用者らの介助も行い、誰もが楽しめるイベントへ一役買う。
昨夏、県が地域の課題解決や活性化につながる活動を応援する県民ワクワクチャレンジプランコンテストの女性部門で、代表の上嶋睦美さん(62)=同市=が「さばえつつじまつり お・も・て・な・し事業」と銘打ち提案した。事業採択され、20万円の支援が決まった。
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「つつじまつりおもてなし会」の名称で有志を募り、市内外の約30人が集まった。鯖江にちなみ眼鏡とレッサーパンダのイラストを簡易テントに入れたり、視覚障害者の介助を学んだりと準備を進めている。
市西山公園エントランス広場にブースを設け、家族連れや観光客らが手ぶらで楽しめるよう、レジャーシートを無料で貸し出す。簡易テントのレンタル料は500円で、利用者に会場の一部の店や地元商店街で使える200円分の地域通貨を提供。ベビーカーはレンタル料200円で、100円分の地域通貨を渡す。
ほかに車いす、つえなどを無料で貸し出す。車いす利用者や視覚障害者らの介助、会場の見どころ案内と市内観光案内も担う。
午前9時半~午後3時半に受け付ける。上嶋さんは「来年春の北陸新幹線県内開業に向け鯖江からおもてなしの機運を盛り上げ、県全体に広がっていけば」と話している。
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