みずがめ座η流星群2023年の見頃はいつ 出現期間は4月25~5月20日

みずがめ座η流星群2023年の見頃はいつ

 最長9連休のゴールデンウイークが4月29日に始まった。予定の一つに星空観察を加えるのはどうだろうか。注目は「みずがめ座η(エータ)流星群」。連休中にちょうど見頃を迎える。観察にオススメの時間帯や方角などを国立天文台などの情報を基にまとめた。

みずがめ座η(エータ)流星群とは

 毎年、5月の連休の頃に極大を迎える流星群。日本から見える出現数はそれほど多くない。母天体は、10月のオリオン座流星群と同じハレー彗星(1P/Halley)。

出現期間と極大いつ

 出現期間は4月25~5月20日まで。活動がピークとなる「極大」は5月7日午前0時ごろだが、放射点がまだ地平線に昇ってきていないため見えない。

流れ星の数

 出現期間中の流星数は1時間当たり0~1個で、見えたらラッキーという程度。極大時付近には1時間あたり最大5個の予想。

オススメの観測日時

 流星群の活動のピークがなだらかなため、極大日の前後数日間は観察ができる。2023年は5月5日~8日ごろまでがお勧め。ただ、極大を迎える5月7日の前日が満月のため、観測条件は厳しい。国立天文台の担当者は「月明かりを背にして、月の光を避けるようにして空を見ると、少しは月明かりの影響が抑えられる」とアドバイスしている。

 時間は午前2時頃から空が白み始める午前3時半頃が観察のチャンスだ。みずがめ座η流星群は、放射点の位置の関係で北半球の中・高緯度での観測は難しい。そのため、日本では明け方1時間くらいしか見ることができない。

流れ星を逃さないコツ

 放射点(流れ星が飛び出してくるように見える天球上の点)は、みずがめ座の中央に位置する。そのため、流れ星はみずがめ座が昇る東の空の低いところか流れてくるように見える。国立天文台の担当者は「放射点が低いため、経路の長い見応えのある流星が出現しやすい。数は少ないが、そうした点も注目してほしい」と話している。

 ただし、流れ星は放射点付近だけでなく、さまざまな方向に現れるので、できるだけ空の広い範囲を見渡すのが観察のコツだ。

いつまで見える?

 出現期間は5月20日ごろまでと長いが、極大期を過ぎると1時間当たり0~1個の流星数となってしまう。

ココにも注目

 日付が5月6日に変わった頃から日の出前にかけて、月が地球の淡い影(半影)に隠される「半影月食」が起こる。半影月食は、「月食」とは異なり、月がわずかに暗くなったと感じる程度。今回の半影月食では月が本影近くまで入り込むため、食が最大になると月の本影に近い側が暗くなるのが、はっきり分かるかもしれない。食の最大は、5月6日午前2時23分の予想。

 

 また、みずがめ座η流星群の極大日の4日後(5月11日)に極大を迎えること座η(エータ)群も明るい流星が多いという。

観察するときの注意点

 屋外の暗さに目が慣れるまで、最低でも15分ほどは観察を続けると良い。レジャーシートを敷いて地面に寝転んだり、背もたれが傾けられるイスに座ったりすると、楽な姿勢で観察しやすい。朝晩はまだ冷え込むので、寒さ対策をしっかりして事故に遭わないように十分注意し、マナーを守って観察しよう。

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