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五島市の福江商工会議所(清瀧誠司会頭)は4月20日、新たに「五島版RE100」に取り組む市内の11事業者に認定証を授与した。ホテルやゴルフ場、水産加工業など幅広い業種が参加。今後5年以内に事業活動で使う電力を全て太陽光や風力など五島産の再生可能エネルギーで賄い、電力由来の二酸化炭素(CO2)排出量ゼロを目指す。
「RE100」は「Renewable Energy(再生可能エネルギー)100%」の略称で、事業活動に使う全電力の再エネ化を目指す国際的な枠組み。
福江商工会議所は地元の豊富な再エネを活用し、脱炭素化や地元企業の付加価値向上を目的に五島版を創設。2021年に16事業者を認定しており、認定事業者は今回で計27となった。民間主導で全国的にも先進的な取り組みとされる。
各事業者は、太陽光や風力の発電事業者から供給を受ける小売電気事業者、五島市民電力(同市)と契約し行動計画を作成。商議所内の委員会で認定を受ける。11事業者のCO2排出量(21年度か22年度)は計674トンで、5年以内にゼロを目指す。
五島市内で授与式があり、清瀧会頭は各事業者代表に認定証を手渡し「脱炭素の企業イメージアップの一つとしてPRし、企業活動に利用してほしい」とあいさつした。高級ホテル「五島リトリートray(レイ)」の小池稔総支配人は「ロゴを活用するなどして、再エネ推進の取り組みを県外や海外の客にアピールしたい」と述べた。