アフガニスタンで人道支援に携わり、2019年12月に現地で殺害された医師、中村哲さんの功績を振り返る写真展が、茨城県つくば市高野台の国際協力機構筑波国際センター(JICA筑波)で開かれている。農業かんがい事業や医療活動の様子を捉えたパネル写真約50枚が展示されている。3日まで。入場無料。
同展は有志でつくる「中村医師を偲(しの)び思索と活動に学ぶつくば市民の会」が主催。会場には、中村さんが重機に乗って用水路の建設に励む姿や、中村さんの思いを引き継ぎ、今もアフガニスタンで医療支援や農業支援が続いていることを紹介する写真が並んだ。活動の様子や、病気や食糧難などに直面する現地の状況を撮影したDVDも上映されている。
同会代表の渡辺正幸さん(84)は「中村さんの思いを受け継ぎ、われわれに何ができるのかを考えるきっかけにしてほしい」と話した。