茨城大付属小(水戸市三の丸)がいじめを「重大事態」と認定しながら文部科学省への報告を長期間行っていなかった問題で、同付属小の渡部玲二郎校長が辞任したことが2日、分かった。辞任は4月30日付。今月1日から、同大付属中の毛利靖校長が付属小校長を兼務している。
同大によると、渡部氏は2021年4月に就任。3年の任期だったが、先月、「一身上の都合」として辞任を申し出たという。
同付属小では4月、21年11月に当時4年生の女子児童に対するいじめ事案を「重大事態」と認識しながらも、いじめ防止対策推進法で義務付けられた調査や文科省への報告を1年以上行っていなかったことが発覚。同大は第三者委員会を設置して再発防止策を講じる方針を明らかにしている。