連休の筑波山巡回 茨城県警つくば署 山の事故注意を

ケーブルカーに乗車して注意を促す警察官=筑波山ケーブルカー宮脇駅

大型連休を楽しむ登山客らの山岳事故を防止しようと、茨城県警つくば警察署(中山文雄署長)は2日、筑波山ケーブルカー宮脇駅で、山岳事故防止キャンペーンを実施した。署員がケーブルカーに乗って巡回したり、同駅周辺でチラシを配ったりしながら、登山客などに事故への注意を促した。

同署と筑波観光鉄道、つくば北消防署が連携し、計22人が参加。署員が同駅から乗車し「パトロールさせていただいております」などと乗客に呼びかけた。また、同駅周辺で「登山に適した服装と携帯行品を」などと書かれたチラシを配布し、登山客に声かけした。

妻や子どもと家族3人でハイキングに訪れた、市内に住む会社員、男性(39)は「警察官がいると安心感がある。子どももいるので無理のない範囲のコースを心がけたい」と気を引き締めた。

つくば署によると、筑波山での山岳事故は、2022年の1年間で13件発生。今年は5月1日現在までで6件に上る。同署や同消防署によると、軽装で山に登りけがをしたり、道に迷ったり、暗くなり下山できなくなったりする事案が発生しているという。

中山署長は「無理のない計画での登山を呼びかけるなど、登山客が安全に登山できるように努めたい」と述べた。

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