決め手はお札の “記番号” 消防署内で盗みを繰り返したか 25歳消防士を懲戒免職 広島

消防署内で、別の消防士の財布から現金を盗んだとして、尾道市消防局(広島)は、20代の男性消防士を懲戒免職処分にしたと発表しました。

懲戒免職となったのは、尾道西消防署に勤務する消防士(25)です。尾道市消防局によりますと、この消防士は、3月19日午後3時ごろ、勤務中に消防署内の仮眠室に侵入し、別の消防士2人の財布から現金あわせて1万2000円を盗んだとされています。

以前にも消防署内で現金がなくなることがあり、今回、被害にあった2人は財布に入れていたお札の番号 “記番号” をそれぞれ控えていたということです。

当初、窃盗を認めていなかった消防士でしたが、所持品から被害者が控えていた ”記番号” のお札が見つかったことで、盗みを認めたということです。

この消防士は聴き取りに対し、2月以降、およそ6回にわたって同様に窃盗をしたとし、「金額は覚えていない」などと話しているということです。

被害届を受け、警察が任意で捜査していましたが、2日、警察はこの消防士を窃盗容疑で書類送検したということです。

尾道市消防局の 坂本勉 消防局長は、「消防局内で窃盗事件が発生したことは極めて遺憾で、市民の皆様に対し深くお詫び申し上げます」とコメントしています。

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