“ミラノダービー”は早々の2ゴールでインテルが先勝|チャンピオンズリーグ

準決勝1stレグ結果

写真:注目のダービー1戦目は、序盤に得点を重ねたインテルが先勝 ©Getty Images

5月9日、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝1stレグのミラン vs インテル戦がスタディオ・サン・シーロで行われた。

CL準決勝で実現した“ミラノダービー”。ホームのミランは直近の試合で右足内転筋を痛めたラファエル・レオンの回復が間に合わず、メンバー外に。代役はアレクシス・サレマーカーズが務めた。アウェイのインテルはラウタロ・マルティネスやエディン・ジェコらが先発に名を連ねている。

試合は開始早々の8分に動いた。インテルが得た左からのCKに対し、ゴール前で合わせたのはジェコ。競り合う相手に前に入られながらも左足を差し出し、強烈なボレーシュートに変えてネットを揺らす。インテルが幸先よく先制した。

さらに11分、インテルが追加点を奪う。中盤でルーズボールを拾ったニコロ・バレッラからフェデリコ・ディマルコにボールが渡ってショートカウンターを発動させ、左サイドから中央へと折り返すと、後方から走り込んだヘンリク・ムヒタリアンが1タッチ目でペナルティーエリア内に侵入し、フリーで右足を振り抜く。強烈な一撃をネットに突き刺し、早々に2点のリードを奪うことに成功した。

完全にペースを握ったインテルは16分にも波状攻撃を仕掛ける。ハカン・チャルハノールのミドルシュートは右ポストを直撃。このボールを拾ってラウタロ・マルティネス、ジェコ、バレッラとつなぎ、最後はムヒタリアンが右足で狙ったが、これはミランのGKマイク・メニャンが反応して得点はならず。ミランはイスマエル・ベナセルがプレー続行不可能となり、18分にジュニオール・メシアスと交代するアクシデントも発生する。

防戦一方だったミランも30分、右サイドからの折り返しに走り込んだダヴィデ・カラブリアが右足のヒールでトリッキーなシュートを放ったが、わずかに枠を捉えられず。前半はインテルの2点リードで終了する。

後半最初にチャンスを作ったのはミラン。51分にサンドロ・トナーリのパスを受けたメシアスが左足でシュートを放つが、ゴール左に外れる。インテルも53分、中央でボールを持ち運んだアレッサンドロ・パストーニのラストパスを受けたジェコが左足でシュートを放つが、間合いを詰めたメニャンがブロックする。

63分にはミランにビッグチャンス。メニャンのクリアボールを途中出場のディボク・オリギが拾って左サイドへと運び、ブラヒム・ディアス、オリヴィエ・ジルーとつないだボールをトナーリが右足で狙うが、左ポストに弾かれてしまう。

終盤にかけてもミランが攻勢を続けたものの、最後までインテルのゴールを割ることはできず。熱気に満ちた“ミラノダービー”はアウェイのインテルが先勝した。

2ndレグは5月16日、インテルのホーム扱いで1stレグと同じスタディオ・サン・シーロで行われる。

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