幻想的 ホタル飛び交う 長崎・諫早公園

幻想的な光跡を残しながら飛ぶホタル=諫早公園

 長崎県諫早市高城町の諫早公園でゲンジボタルが飛び始め、幻想的な初夏の風景を彩っている。
 本明川にホタルが乱舞していた以前の情景を取り戻そうと、2010年から市民グループ「眼鏡橋にホタルを飛ばそう会」(池田伸二会長)が、川から公園内に水路を引き、毎年、幼虫と幼虫の餌となるカワニナを放流している。
 同会によると、今年は例年より約1週間早い4月30日ごろから飛び始めた。ピークは20日前後とみられ、今月末まで楽しめそう。風がなく蒸し暑い日の、午後7時半から8時半ごろにかけて良く飛ぶという。
 光の尾を引いてホタルが飛び交うと、来場者はうれしそうに見守った。市内に住む知人に勧められて訪れた相模原市の田中裕子さん(60)は「街中なのにいっぱい飛んでいるのが良い。いつまでも見ていられますね」と笑顔で話した。

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