大瀬良大地 復帰登板 広島カープ 週末 巨人と3連戦 粘って粘って勝ち越し

週末の広島カープは、巨人を相手に粘りに粘って見事な勝ち越し! 東京ドームの大熱戦をたっぷり振り返ります。

【金曜日】

金曜日。3連勝のチームに頼もしいエースが帰ってきました。左太もも裏の炎症から復帰マウンドとなった 大瀬良大地 。4月26日以来のマウンドは、立ち上がりから持ち味を発揮。カットボールを武器に4回まで無失点、6奪三振のナイスピッチングを見せます。

その裏、大瀬良の力投に打線も応えます。西川龍馬 が追い込まれながら渾身のスイングでライトスタンドに4号ソロホームラン、カープが先制します。

6回、大瀬良は、先頭の吉川にツーベースを許すと、バッターは、3番・丸。完璧なスイングで逆転を許してしまいます。

カープは7回表、四球から始まったチャンスで 野間峻祥 の犠牲フライ。この回、ノーヒットで同点に追いつきます。

大瀬良は、その裏を三者凡退に封じ、7回無失点。堂々のゲームメイクでリリーフ陣に勝負を託します。

8回、2番手のターリーが、ヒットとファーボールで1アウト1・2塁のピンチを迎えると、4番・岡本のこの打球がタイムリーに。再び1点のリードを許します。

しかし、粘りのカープは9回、巨人の守護神・大勢に食らいつきます。1アウトから代打・韮澤雄也 が2ベース。一打同点のチャンスで 新井貴浩 監督は、代打・松山竜平 を投入します。ことしの松山はすごい。値千金の同点タイムリーで、試合は延長戦に突入。

接戦に強いカープは、10回表、マクブルーム のフォアボールと西川のこの日、3本目のヒットで1アウト1・3塁。ここで 坂倉将吾 がストレートを弾き返し、勝ち越しタイムリー。ついにカープがリードを奪うと、さらに1点を追加して、2アウト満塁でバッターは 菊池涼介 。熱戦のとどめは満塁ホームラン。カープは、2試合連続で延長戦を制し、4連勝です。

広島カープ 坂倉将吾 選手
「大地さんががんばっていたので、投げているうちにと思っていたんですけど、なかなかチャンスで回ってきても打てなかったので、なんとか最後、打ててよかったです。開き直って、どうなってもいいから初球を振ろうと思っていました。うれしかったです」

【土曜日】

劇的な延長戦勝利から一夜明けた土曜日。カープは、1回から巨人先発グリフィンを攻めます。先頭・菊池涼介 がセンター前へはじき返すと、野間峻祥 も続いてノーアウト1塁2塁。しかし、このチャンスは生かせず、無得点に終わります。

カープの先発は、復帰2試合目の 森下峻祥 。2回に1点を失い、続く3回。坂本にカーブをとらえられ、ソロホームランを浴びます。

反撃したいカープは6回、1アウト3塁とチャンスを作り、この日、2三振の 秋山翔吾 。ここはさすがの技術を見せて、ライトへタイムリーヒット。1点差に詰め寄ります。

試合は、2対1と1点ビハインドのまま9回。先頭でフォアボールを選んだ野間に代わって代走・羽月隆太郎 。その羽月が、初球から走って盗塁成功。

続く3番・秋山が、送りバントを決めて、ランナーを3塁に進めます。ここで連日の “千両役者” 代打の切り札・松山竜平 。セカンドゴロの間にランナー生還。ノーヒットで1点。2日連続、土壇場で追いつきます。

そして、延長12回、カープはノーアウト満塁の大チャンス。代打は、磯村嘉孝 。なんとデッドボールで勝ち越し。なおも満塁で代打・堂林翔太 。タイムリーで4対2。

2点リードの12回裏のマウンドには、松本竜也 が上がります。しかし、この日の松本は大乱調。ヒットとフォアボールでノーアウト満塁とされると、大城のこの当たり。ライトへの大飛球を 大盛穂 がファインプレーでキャッチしますが、タッチアップで1点。

その後、同点とされ、最後はブリンソンに左中間を抜かれて、サヨナラ。カープは、ベンチ入り野手17人全員を起用する大激闘でしたが、痛い1敗となりました。

【日曜日】

木曜日からの3試合連続、延長戦を戦ったカープですが、この日も疲れ知らずのがむしゃらプレー! 秋山翔吾 がライトへツーベースを放ち、攻撃の口火を切ると、2アウト1塁・2塁で今季2度目のスタメン・松山竜平 。セカンドへのあたりが巨人・吉川のエラーを誘います。連日、いいところで得点を運んできてくれるベテランの松山、カープが先制します。

カープの先発は、アンダーソン 。中13日のマウンドですが、長いイニングを投げてほしいとファンが見守ります。この日のアンダーソンは、キレのあるストレートと変化球がさえわたり、6回まで1安打無失点と巨人打線を封じ込めます。

7回には、ノーアウト2塁で打席にはアンダーソン。この送りバントが絶妙なところに転がり、内野安打となります。その後、2アウト満塁となって、4番・マクブルーム。赤星の投じたチェンジアップをうまくすくい上げると、満塁ホームラン。今シーズン、全試合で4番に座る主砲が意地を見せると、大きな援護点をもらったアンダーソンは、その裏もスイスイと三者凡退に斬って取ります。

8回には1点を追加して、なおもノーアウト2塁からこの日、スタメンの 田中広輔 。ダメのダメを押す7点目が入ります。

その裏、巨人は2番手・戸根から2点を返してなおも1アウト1塁・2塁。バッターは4番・岡本。代わった 島内颯太郎 が投げた2球目を鋭く打ち返しますが、残念。そこには忍者がいました。菊池涼介 のファインプレーで併殺。反撃の芽を完全に摘み取ります。

最後はターリーが、3人で締めてゲームセット。カープは、巨人に勝ち越し、G7広島サミットの影響で長期ロードに出てから5勝1敗、貯金を2としました。

広島カープ アンダーソン 投手
「自分自身としてはしっかり球を投げて勝負をして、チームを勝利に導けるようにがんばりました。(きょうは母の日なので)全てのお母さんにお伝えしたいんですけど、子どもたちをしっかり愛して、生活を人生を楽しんでください」

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